オフショア銀行であるBank of Ireland Fsharpに無事口座が開設できたのですが、すぐに驚くような連絡を受けました。
Fsharpに口座を開いて3ヶ月ほどたったある日、いつものようにログインをしようとすると、
“Following a strategic review of our business, we have decided to cease our on-line banking service. “(事業戦略を見直した結果、オンラインバンキングサービスを終了することになりました。)
えー、サービス停止!?手間とお金をかけてやっと開いたのにショック!
1.Fsharpからの通知
ウェブサイトで見た通知と同じものがご丁寧に郵送もされてきました。掲示板やfsharpサイトの情報によれば、2003年8月31日をもって口座は閉鎖されます。急な話です。
8月31日以降が満期日の定期預金等をもっている人はその満期日をもって閉鎖となるらしいです。私は2004年4月に満期がくる南アフリカランド1年定期口座をもっているから、対応をそんなに急がなくても良いとよいのですが。
2.別の海外口座を開く
しかし、いくつかある口座のうちの最後の定期預金満期日まで全ての口座残高を預かってくれるかと思いきや、問い合わせてみると満期が来次第に順次小切手で郵送するとのことでした。
又、別のオンラインオフショアバンクを開くのは結構手間がかかるので、別にオンラインで取引できなくてもこのままFsharpで口座をもたせてもらえないかと思い問い合わせると、「日本在住の日本人は受け付けられません」とあっさり拒絶されました。
困ったことです。外貨小切手を換金するのも面倒ですから、東京三菱の私の口座に円で電信送金をしてもらうのが普通の対応になるのでしょう。しかし、せっかく苦労にて海外に旅出させた資金をどうしてこんなすぐに帰国させられましょうか?感情的にできません。
そこでまず、すぐに小切手で返金されてしまう普通預金を、口座閉鎖前に定期預金にしてしまいました。これで満期日までは返金されません。こうして時間を稼いでおいて、その間に別の海外口座を開くことにしました。
3.ユニオンバンクオブカリフォルニア(UBOC)に送金指示
とりあえずもっとも口座開設の容易な(?)海外銀行、ユニオンバンクオブカリフォルニア(アメリカ本土)に口座を開いて、資金を移すことにしました。
アメリカはいわゆるオフショアではありませんが、非居住者は現地金利非課税にできます。アメリカのオークションサイト利用などに少しは役立つかもしれません(?)。
UBOCに口座が無事開設できたので、満期残高はそちらに送るように指示を手紙で書きました。こういうときはFAXがあればよかったなと思います(メールでの指示はできない)。満期日に無事UBOCに入金されればFsharpともお別れです。
なお、8月31日の口座閉鎖日に数ドルの普通預金が残っていたのですが、これは小切手での返金でなく、こちらの希望どおり(?)別の定期預金に合算してくれたみたいです。手紙で通知がきました。
更に、認証済みパスポートコピーを別の銀行口座開設に使うからというと、返してくれると聞いていたので、試してみたらすぐに郵送されてきました。でもこういうものって使いまわしできるのかしら?
4.さよならfsharp (2004.05追記)
UBOCへの資金の移動が無事すべて終了しました。
1回だけ間違えて満期残高が小切手で郵送されてきてしまったことがありましたが、こちらが問い合わせる前に向こうから連絡があり、小切手を返送して電信送金をしてもらいました。
東京三菱からドル建てでfsharpへ送金し、ランドやポンドにして預けて約一年、またドルにもどしてUBOCに全額移したことになるので、参考までにドルベースでの運用益はどのくらいだったかを計算してみると、9.3%という結果になりました。円建てで計算するとまた全然ちがう結果になるでしょうが、悪くない値でうれしいです。
fsharp閉鎖に懲りず、いずれまたオフショアの銀行口座をどこかに開きたいと思っています。