先日深夜、帰宅するためにタクシーに乗っていたところ運転手さんが話しかけてきました。
「今、パソコンっていうのはどのくらいの能力が必要なんですか?」
(ん、なにが聞きたいんだろう?)
「CPUの処理速度のことですか?オンラインゲームをやるのでもなければ、今は何を購入してもそんなに困らないと思いますよ。」
「いや、『セカンドライフ』というゲームをやりたいんですけどね。」
(おう、自分もつい数日前に登録して試してみたばかりだ。)
「奇遇ですねえ、私も『セカンドライフ』始めたところです。」
と、その瞬間、運転手さんはガバッと後ろを向き、
「教えてほしい!」
と印刷物を一式渡されました。
その後、運転手さんが(道を間違えそうになりながら)熱く語るところをまとめると:
(1)「セカンドライフ」に期待している。創造性が発揮できそうだし、現実世界のお金儲けもできそうだ(「セカンドライフ」内の通貨 L$は現実通貨のUS$と換金が可能)。
(2)日本語版リリース前に人に先んじて体験したいと英語版を登録したがうまくゲームを起動できない。
(3)パソコンのスペックが足りないためではないかと思っている。
ということでした。渡された印刷物は登録時のメールやゲームの説明でした。
決してインターネットや英語に慣れていないとわかるこの50歳くらいの男性を、こうも情熱的にさせる魅力が「セカンドライフ」(の宣伝)にはあるのだなぁ、と私は関心しました。
始めたばかりではありますが、(1)このゲームについて知っていること、(2)ゲームが起動しない原因として考えられることと対処アイディアを既に家の前に着いたタクシーの中で30分以上説明し(深夜2時に!)、連絡先を受け取って別れました。
タクシー代はタダにしてもらった上に、お礼として1000円受け取ってしまいました(これはもっと強く固辞すべきだったか)。
慣れてないことが多く、この運転手さんが無事「セカンドライフ」を楽しめるようになるのは大変であろう、とも思えたのですが、うまくいくことを願っております。メールを送ってこちらの連絡先も伝えたので、よき報告を待っています。